沖縄は清明の季節。暑すぎず、寒すぎず過ごしやすい季節になってきましたね。
今日は「春のだるさ」について、そしてその予防のヒントをお届けします。
春になると「なんとなく眠い」「体が重い」と感じる方が多いのではないでしょうか。
これは、医学的にも「春バテ」と呼ばれる状態で、気温差や生活リズムの変化、自律神経の乱れなどが原因とされています。
特にこの季節、私たちの体内時計は冬のリズムから春のリズムへと調整されるため、
うまく切り替えができないと、日中の眠気やだるさ、集中力の低下などを感じやすくなるんです。
では、そんな春のだるさを防ぐために、今日からできることをご紹介します。
まずひとつめは、「睡眠リズムを整えること」。
春は朝が早く明るくなりますが、夜もつい長く起きてしまいがち。
これが睡眠の質を下げてしまいます。
ポイントは、毎日できるだけ同じ時間に寝て、同じ時間に起きること。
朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。光を浴びることで、体内時計がリセットされ、
脳が「活動モード」に切り替わります。
これは睡眠研究でもよく知られている方法です。
ふたつめは、「短い昼寝と軽い運動」。
日中に眠くなったら、15分ほど目を閉じるだけでも脳がすっきりします。
ただし、長すぎる昼寝や夕方以降の仮眠は夜の眠りに悪影響を及ぼします。
昼寝前にカフェインを飲んで眠るのも有効です。
また、夕方に軽く体を動かすと、副交感神経が働きやすくなり、夜ぐっすり眠れるという報告もあります。
近所を15分ほど散歩するだけでも効果がありますよ。
みっつめは、「栄養バランスの見直し」。
春のだるさには、食事も大きく関係します。
とくに大切なのがたんぱく質とコレステロールです。
え?コレステロールって悪者じゃないの?と思うかもしれませんが、
実はコレステロールは細胞膜やホルモン、免疫に関わる物質を作る材料でもあります。
最新の研究では、コレステロールが低すぎると感染症リスクが上がるという報告もあり、高齢者では特に注意が必要です。
卵、青魚、大豆製品、納豆など、栄養豊富な食品を日々の食卓に取り入れて、免疫力も整えていきましょう。
そして最後に、「春を楽しむ心」です。
春は自然が目覚め、色とりどりの花が咲く季節。
好きな音楽を聴いたり、花を眺めながら散歩したり。
ストレスは自律神経の乱れにつながり、だるさを引き起こす一因になります。
心の栄養も、体と同じくらい大切なんですね。
まとめますと、春のだるさを防ぐには、
「睡眠リズムを整えること」、「昼寝と運動」、「栄養の見直し」、
そして「心のゆとり」――この4つがカギになります。
新しい季節のはじまり。
自分の体と心の声を聞きながら、春を気持ちよく過ごしていきましょう。
多鹿昌幸