成人式が終わり、受験シーズンに突入しました。
この時期は例年インフルエンザ感染のピークを迎えやすい時期です。
当院でもインフルエンザ、インフルエンザ疑いの患者さんが増えており、大変待ち時間が長くなっており申し訳ございません。
医師複数でできるだけ待ち時間を減らす取り組みをおこなっておりますが、一番重要なのはいつもお話ししているように、皆さんの抵抗力、免疫力を高める生活をすることです。
今日もこのことについてお話ししていきますね。
1. インフルエンザの特徴とその危険性
インフルエンザは、発熱、咳、全身のだるさなどの症状を引き起こす感染症です。
特に高齢者は免疫力が低下しているため、肺炎や心不全などの重い合併症を引き起こすリスクが高まります。
毎年のように感染者が増える1月は、予防が何よりも重要です。
2. 栄養バランスを整えることの重要性
インフルエンザ予防には、日々の食事が大きな役割を果たします。
特に注目してほしいのが栄養バランスの良い食事です。
野菜や果物でビタミンを摂るだけでなく、たんぱく質や脂質も欠かせません。
中でもコレステロールは免疫力を支える重要な役割を果たしています。
コレステロールと聞くと"悪いもの"と感じる方もいるかもしれませんが、適切な量のコレステロールは、細胞膜やホルモンの材料となり、体をウイルスから守る働きをサポートします。
卵や魚介類などの食品を適度に取り入れることが大切です。
食が細り、ご飯をたべてしまって、お肉や魚をたべることができない高齢の方が結構おられます。
また、若い方は朝ご飯を抜いて、昼はコンビニ食と蛋白質をしっかりとっていない方が少なくありません。
食事の中の蛋白質をしっかり意識しましょう。
3. ビタミンDと免疫力の関係
ビタミンDは、免疫システムの働きを助ける重要な栄養素です。
実はこのビタミンDも身体の中でつくられるために、コレステロールと日光が必要なんです。
特に日照時間が短い冬場には、体内のビタミンDが不足しがちになります。
ビタミンDは魚や卵、きのこ類に多く含まれており、食事から積極的に摂取することが大切です。
また、日中に日光を浴びることで体内でビタミンDを生成することもできます。
沖縄の暖かい気候を活かして、外で軽い運動をするのもおすすめです。
どうしても運動が難しい方は、この時期サプリメントを活用することも一つの方法です。
当院でもビタミンDサプリを患者さんの状況に応じてすすめております。
4. 規則正しい生活習慣で免疫力アップ
栄養に加えて、規則正しい生活習慣も大切です。十分な睡眠をとり、適度な運動を心がけましょう。
沖縄の気候を活かして、日中の暖かい時間に軽い散歩をするのもおすすめです。
また、手洗いやうがいを徹底することでウイルスの侵入を防ぐことができます。
☆まとめ☆
インフルエンザの流行が懸念される1月には、予防対策を徹底することが必要です。
今回は特に栄養面、コレステロールやビタミンD、蛋白質の摂取を強調しました。
さらに、バランスの良い食事と規則正しい生活習慣を組み合わせることで、インフルエンザに負けない体づくりを目指しましょう。
今年の冬も健康に過ごすため、ぜひこれらの対策を実践してみてください。
多鹿昌幸