先日、知人のお母さまが重度の認知症になってしまい、
ご家族が一生懸命にケアをなさっているのですが、
生活が一変してしまったそうです。
認知症というもの自体は、程度の差こそあれ、誰しも関わるものなのですが、
その方の場合、認知症になったきっかけがあったそうなのです。
それは脊椎の圧迫骨折。
寝ている間に背骨が折れてしまったことで、完全に寝たきり状態になり、
それ以降、急激に認知症が進んでしまったのだそうです。
寝ていたら骨折していた…ちょっと怖い話ですが、決して他人事ではありません。
あなたもきっと耳にしたことのある「骨粗鬆症」の問題なのです。
あなたはどうしたらいいと思いますか?
カルシウムサプリメントさえ摂れば大丈夫だと思っておられませんか。
実はこれ、あまり意味がありません。
では、この後、解説いたします。
骨粗しょう症は、骨が弱くなる病気です。
骨が弱くなると、ちょっとしたことで骨折してしまうことがあります。
年をとると、特に60歳を過ぎた女性に多く見られる病気で、特にやせている女性は注意が必要です。
原因として、慢性的な運動不足もその一つとして無視できません。
沖縄の秋は運動がしやすい季節になります。
この時期に運動習慣を身に付けることが骨の健康につながります。
〇骨の健康のメカニズム
骨は常に新しい骨に置き換えられています。
もともとあった骨を一旦壊し、あたらしい骨がつくられるこの二つのプロセスによってバランスが取られています。
適度な運動は骨形成を促進し、骨密度を保つのに役立ちます。
逆に、運動不足はもとあった骨を壊す割合が多くなってしまい、骨密度の低下を招きます。
〇秋に行いたい運動のアドバイス
晴れた日は海岸沿いの散歩やハイキングなど、
風景を楽しむ活動も骨の健康を維持するための良い手段です。
また、屋内での有酸素運動や筋トレを取り入れることで、日常的な運動習慣を保つことが可能です。
睡眠や食事の質にも注意を払い、骨の健康習慣を築くことが大切です。
〇食事と骨の健康
一般的に秋の食べ物は、カルシウムやマグネシウムなど骨の健康に必要なミネラルが豊富と言われています。
例えば、かぼちゃやさつまいも、ほうれん草などは骨を作るのに必要なカルシウムだけでなく、
マグネシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは単独ではなく、他の栄養素とあわせて摂取することで、
骨を強くするのです。ここがポイントです。
また、ビタミンDは骨の健康に不可欠で、日光を浴びることで体内で生成されます。
しかし、日常的に太陽の光を浴びることが難しい人は
食品からの摂取やサプリメントも考慮すると良いでしょう。
〇まとめ
秋の運動不足は、骨の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、日常の生活習慣を見直し、食事や運動のバランスを考えることで、
骨粗しょう症のリスクを低減することができます。
季節の変わり目は体の調子を整える大切な時期。
秋の豊かな食材と適度な運動で、健康な骨を維持しましょう。