わたしたちは、読谷村都屋にある「読谷村診療所」を運営する一般社団法人です。

ブログ

☆「身体を温める」第2弾☆

2022.05.19

沖縄のコロナ感染者数が
過去最高を記録したというニュースが
セン
セーショナルに報道されています。

だからといって、
過度に恐れて生活を
萎縮させるのではなく、
普通の生活を続けながら、
人とコミュニケーションを
取るときのマスク着用や、
飲食の前や外出から帰宅した時の
手洗い・
殺菌などを
淡々とおこなっていきましょう。

そして、これまでにも
お伝えしてきていますが、
一番大切なことは「免疫力」を
高める生活を採用することです。
最終的に頼るべきはワクチンではなく、
自分自身の免疫力だということを
忘れないようにしたいものです。

前回は梅雨時期の冷えを
予防する方法として
生姜乾燥パウダーの活用」について
紹介しました。

この乾燥パウダーは「乾姜(かんきょう)
という名前で、
漢字で書くと、乾燥の乾に、
生姜の「が」というのでしょうか、
羊の下に女という文字ですね」
多くの漢方薬に使用されています。

今回は乾姜(かんきょう)を
含む有名な漢方である
人参湯
を紹介します。

人参と聞くと皆さんは
食べる人参を想像されるかもしれませんが、
これは生薬としての
朝鮮人参のことなんですね。
この「人参」
と乾姜(かんきょう)が
人参湯の主な構成成分です。

この漢方薬は体力が低下し、
胃腸が冷えることで、
食欲が低下したり、
下痢や腹痛をおこしている
患者さん向けのものです。

体の芯(
おなかのなか)まで
冷えてしまい、
体力が低下している方を
乾姜(
かんきょう)を使って
温めようということなんですね。

お腹をしっかりとあたためることによって、
腸の機能を回復させ、
体力、免疫力を回復しようというわけです。
薬局で販売されていたり、
診療所から処方されているものは、
インスタントコーヒーの様に
パウダー状になっているものが
多いん
ですね。

もともとは人参や乾姜(かんきょう)
などの
乾燥した生薬を
水を加えてぐつぐつ煮出した
抽出液なんです


それを乾燥させて
パウダー状にしているわけです。
しかし、これを普通のお薬と
同じように水で飲んでしまうのは
もったいない


ここで登場するのが、
身体を温めてくれる「あれ」です。
そう、お白湯ですね。

人参湯というくらいですが、
パウダー状のものを
コーヒーのように
お湯で溶いて飲みます。

人参湯で身体を温めようと
いうわけですが、
これをお湯で飲むことで
直に胃腸を温めることが
できるというわけ
です。

もう1つ、漢方薬の服用の仕方で
大事にしていただきたいことがあって、
それは、薬湯の効果を
最大限に引き出すために、
お腹が空っぽの時に飲むこと。

その方が漢方薬の効果を十分に引きだし、
副作用を軽減できると言われています。
西洋医学では冷えに対する方法は
外部から温める以外にないのです
が、
このように漢方では冷えに
対応する処方があるんですね。

ただし合う合わないは
個人によって異なるので、
その人にあった漢方薬を
選ぶのは専門的な知識と
経験が必要なんで
すね。

医師や漢方薬局で相談されてください。
もちろん当院でも相談に乗ってますので、
その際は御相談ください。

それでは、
☆今回のまとめです
① 乾姜(かんきょう)は体を芯からあたためる生薬で多くの漢方薬に
  使用されています
② 人参湯などの漢方薬を上手く活用することで、冷えをとり、
  体力・
免疫力を回復することができます


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