◎暑さ対策は逆効果? これだけは知っておきたい室内活動の秘訣
夏の厳しい暑さが続く中、なかなか「運動しよう」と思えないかも知れません。
しかし、高齢者の健康を守るためには、やはり運動は不可欠。
運動することで、免疫力があがることがわかっています。
屋外の運動はこの時期、熱中症のリスクがあがり難しいところもあります。
そこで「室内活動」に注目し、その重要性と方法をご紹介します。
室内活動は高齢者にとって心身の健康を維持する有効な手段です。
暑さによる熱中症リスクを回避しつつ、室内で楽しみながら運動し、
社交活動を兼ねることができるのです。
例えば、沖縄の伝統的な室内活動には、琉球舞踊があります。
踊りながら体を動かすことで、柔軟性や心肺機能を向上させることができ、
心身ともにリフレッシュできます。
研究によれば、踊ることは認知症予防にも効果的であるとされています。
舞踊は一人だと楽しくないかも知れません。
その場合には、室内エクササイズもおすすめです。
例えば「チェアエクササイズ」は椅子に座ったままできる運動で、
関節への負担が少なく安全です。
専門家による研究では、チェアエクササイズは高齢者の日常生活動作に
ポジティブな影響を与えると報告されていますし、
心拍数が上がる運動をすることで、認知機能も高まるとされていますので、
一石二鳥ですね。
代表的なチェアエクササイズを2つ紹介しておきます。
1 シット・トゥ・スタンド
椅子の前に立ち、背もたれを使わずに座る。
そして、手を前に伸ばしながら立ち上がり、再びゆっくりと座ります。
これを10回程度繰り返します。
このエクササイズは、脚の筋力を鍛えるのに効果的です。
2 椅子に座って膝を曲げ、足を床に平行に置きます。
そして、腕を前に伸ばして体を少し浮かせるような姿勢を取ります。
この状態から、左手と右足を同時に上げ、戻します。
次に、右手と左足を上げ、戻します。これを交互に行います。
各側について10回程度行います。
このエクササイズは、体幹を強化するのに役立ちます。
もう1つ。
運動の前後に行うストレッチを大事にしてください。
ストレッチによって筋肉がほぐれ、運動の効果が高まります。
特に朝のストレッチは体の目覚めを促し、
1日の活力を与えてくれるはずです。
さいごに、暑いからと言って、家に閉じこもってばかりで、
じっとしていては、かえって健康を害する恐れがあります。
適度に外出をし、外の空気を吸うことも大切です。
沖縄の夏の暑さを上手に避けながら、ご家族やお友達と一緒に、
楽しく運動しながら健康をつくっていきましょう。
☆それでは、今日のまとめです☆
1 室内運動は高齢者にとってこの時期、重要な運動です。
2 舞踊やチェアエクササイズは室内運動の代表です。
3 運動前後のストレッチは筋肉がほぐれ、ケガの予防につながります。
多鹿昌幸