村診療所からのお知らせです。
春分の日がすぎ、時には蒸し暑く感じられる日もでてきましたね。
季節の変わり目で体調のくずしやすい時期だからこそ、
自分自身のからだに意識をむけて「免疫力」を高めていきましょう。
それでは、今日もみなさんの健康に役立つお話しをしていきますね。
これまでコロナ罹患後、
コロナワクチン接種後に倦怠感やかぜ症状が1ヶ月以上続く場合は、
診療所にご相談くださいとお伝えしました。
コロナ後遺症の治療は確立されたものではありませんが、
当院では患者さんのお話しをしっかり聞きながら、
漢方薬や鍼灸治療、サプリメントなど、
通常の診療とは違う方向から症状を緩和する治療を行っています。
今日は、その一つであるサプリメントについてご紹介します。
以前栄養点滴についてご紹介いたしました。
栄養点滴は
グルタチオンという3つのアミノ酸からなる物質を点滴するもので、
含まれている成分が、疲労の原因とされる活性酸素をとりのぞき、
細胞を元気にしてくれる働きがあるのでした。
細胞が元気になることで、
疲労感が少なくなった患者さんが多くいらっしゃいます。
今回のサプリメントはNアセチルシステインという物質で、
飲むことで血中グルタチオン濃度があがり、
グルタチオン点滴と同様の効果が期待できることがわかっています。
栄養点滴をうった直後は元気になるのですが、
数日後にはまた、疲労感が強くなる方がいらっしゃいます。
そんな方には、次の栄養点滴までのつなぎとして
このサプリメントを当院では使用しています。
これまでに、数人の患者さんの同意を得て使用しておりますが、
少しずつ倦怠感が薄れて元気を取り戻していっています。
ただし、注意すべきこともあります。
効果は個人差があり、
かならず良い結果を保障するものではないことと、
保険外の診療となるため、保険診療とは一緒にできません。
それでも、なかなか良くならなかった疲労感が
回復することがあるという点で、
試してみる価値があると言っていいでしょう。
慢性の疲労感など気になる症状があれば、
ぜひ相談してください。
診療にはしっかりとお話しを伺うため、
お時間が必要になります。
必ず事前に電話予約をお願いいたします。
もちろん、今回ご紹介した
Nアセチルシステインですべてが解決するとは考えておらず、
あくまで患者さんの症状や体調から総合的に判断して、
あらゆる可能性を検討していきます。
また、これまでこのコーナーでお伝えしてきたように
食事のバランスが非常に重要です。
こちらをしっかりと整え、
免疫力を高めていくことが基本になります。
そこは忘れないようにしましょう。
☆それでは今日のまとめです☆
1 コロナ後遺症の治療として、Nアセチルシステインというサプリメントを使う事があります。
2 サプリメントは自由診療になり、保険診療とは異なります。
3 基本は食事、運動、睡眠を整えた生活をおくることです。
多鹿昌幸