これまで糖質中毒のことについてお伝えしてきました。
みなさんは麻薬、タバコ、
お酒には中毒性が
あることはご存じと思います。
実は糖質、特に
「白砂糖には麻薬のような中毒性がある」
ことがわかっています。
普段から白砂糖を多くとり続けると、
糖質中毒になってしまうのです。
皆さん次のことに思いあたることはありませんか?
・ご飯を食べた後にでも、
ケーキやアイスクリームなどの甘い物が欲しくなる。
・仕事などでちょっと疲れたときに甘い物が欲しくなる。
・睡眠不足の時に、甘いものに手が出てしまう。
いずれかにあてはまれば、すでに糖質中毒かもしれません。
そのままにしておくと本当の糖質中毒になり、
最終的には糖尿病になってしまうかもしれません。
そうならないためにも
糖質中毒のこわさをまず知ることが重要です。
今回は糖質中毒の傾向から抜け出す
具体的方法をいくつかお伝えしますね。
現代人は多くのストレスを抱えながら生きています。
ストレスがあると人は
ストレスを解消する行為を求めますが、
甘い物を食べることで
エンドルフィンという快楽物質が分泌され、
ストレスが軽減されることがわかっています。
皆さんもストレスがかかると
甘い物が欲しくなったり、
食べ過ぎたりした経験があるはずです。
睡眠不足や栄養不足、
あるいは過労から生じるストレスを、
脳が甘い物で解消しようとしているわけです。
甘い物に簡単に手を出さないようにするために、
ストレスの多い生活を根本的に立て直す事が大切です。
その1つめはバランスの良い食事を
こころがけしっかりと栄養を摂ること。
バランスの良い食事とは、ひと言で言うと、
「新鮮な野菜が多く、魚、豆類、肉、
卵などの蛋白質も入り、お米の量がちょっと少なめの食事」
のことを指します。
3食で必要な栄養をとることができれば、体が満足し、
食事以外の間食に必要以上に手がでにくくなります。
残念ながら、コンビニエンスストアの食事や外食では
十分な栄養を補うことができないことがわかっています。
できるだけ、手作りの食事を増やすことが必要になります。
我々日本人にとってのバランスの良い食事については、
もう少し詳しい説明が必要なので、
また別の機会で詳しくお話ししたいと思います。
2つめは睡眠時間をしっかりと確保すること、
そして睡眠の質をあげることです。
具体的には朝起床して、日光を浴びること。
これによって夜に寝付きやすくなることがわかっています。
また、睡眠時間は個人差がありますが、
大体6時間程度が目安といわれていますので、
このラインはなんとか維持できるように
御自身の生活を見直していきましょう。
3つめは運動すること。
これは生活を立て直す上で、とても大切なことなので、
ぜひ取り組んでいただきたいところです。
週に3回以上、30分程度の有酸素運動をすることで、
うつ病を予防したり、
アルコールなどの依存症を予防することは
すでにわかっています。
直接糖質中毒の予防に効果があるというデータはまだ、
でていないのですが、効果が期待できます。
また、からだを動かす事で、
筋肉細胞が糖を取り込みやすくなり、
血糖をさげることがわかっています。
つまり、運動をするとインスリンをあまり使わずに、
血糖を下げる事ができるんですね。
また、睡眠の質を高め、
ストレスを緩和できることもわかっています。
4つ目はストレスのケアではなく、
甘い物を食べる必要がない、
お腹も心も満足な状態を作る方法です。
食事や間食の際には、
白砂糖入り飲み物・食べ物の代わりとして、
血糖を上昇させない飲み物・食べ物を
とることも心がけてみてください。
どうしても小腹がすいてしまうと
身近にある甘い物に手が伸びてしまいます。
コーラや缶コーヒーなどの甘い飲み物には
大量の砂糖が入っていることはお伝えしました。
これらは避けつつ、
お茶や水などを基本的に飲むようにしましょう。
また、甘いお菓子のほとんどは
砂糖を含んでいると思います。
できれば、これらは避けた方が無難です。
我慢しすぎると肝腎のすべきことに
集中できないこともありますよね。
そこで、間食は間食として残しつつ、
食べるものを血糖を上昇させないものに代えてやるんです。
たとえば、ナッツ類は血糖を上げないことがわかっていて、
手に取りやすい食べ物です。
他にはちょっと手間がかかりますが、
ゆでたまごも血糖をあげずに
食べる事のできる間食です。
ここまでの4つで生活を整えることで、
気がついたら甘い物が欲しくなっているという事態を
避けることができるようになります。
しかし、
「そうはいっても、あまいものに手がでてしまうんだよ」
という声もあると思います。
そんなときは、「フルーツ」や、
白砂糖の代わりになる天然甘味料を使った
「低糖質スイーツ」がおすすめです。
コンビニエンスストアや
スーパーマーケットでも購入できます。
ここで注意することは、
人工甘味料を使用しているスイーツは避けることです。
イヌリンやステビアなどの天然甘味料を使っているもの、
もしくは白砂糖の量が少ないものを選びましょう。
☆それでは今日のまとめです☆
1 白砂糖には麻薬のような中毒性があり、
糖質中毒になる危険があります。
2 糖質中毒にならないためには
バランスの良い手作りの食事、運動、
十分な睡眠が重要です。