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☆夏風邪と漢方☆

2023.08.24

現在、新型コロナウイルスを含む夏風邪が流行っています。
しかし、夏風邪は毎年のように流行するものであり、
必ずしも慌てて検査を受けたり、治療を受けたりする必要はありません。

コロナに感染してしまったら、どうしようかと不安を感じるかもしれませんが、
軽症の場合、コロナ以前の夏風邪と同じです。

治療の基本は水分を補給し、しっかりと休むことです。

そうはいっても、早くかぜを治したいと思う人が大半だと思います。

そんな時は漢方がお奨めです。漢方薬の中には自分の免疫力を高めて、
風邪の症状を緩和してくれる薬があります。

夏風邪の症状が見られた場合、専門家と相談の上、
以下の漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

①葛根湯(かっこんとう)
対象:風邪のひきはじめ、熱があっても汗があまりかかない方
症状: 寒気、頭痛、喉の痛み、体のだるさ
服用方法: 通常、成人は1回に5~7.5gを1日3回服用します。

②柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
対象:胃腸が虚弱な方、かぜ症状が3日以上続き、熱と寒さが同時にある方
症状: 発熱、頭痛、だるさ、食欲不振
服用方法: 通常、成人は1回に5~7.5gを1日3回服用します。

③麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
対象:体が虚弱な方、暑さよりも寒さが強い方
症状: 発熱、頭痛、関節の痛み
服用方法: 通常、成人は1回に2.5~5gを1日3回服用します。

④香蘇散(こうそさん)
対象:体が虚弱な方
症状: 微熱、食欲不振、胸やけ、胃の不快感
効能: 上記の症状に効果があります。
服用方法: 通常、成人は1回に3~5gを1日3回服用します。


薬局で手に入に入りやすいものや、
クリニックでよく処方されるものからご紹介いたしました。

38.5℃以上の高熱などの症状が3日以上続いて良くならない場合、
呼吸困難や我慢できないきつさの悪化など、重篤な症状がある場合は、
速やかに医師の診察を受けることをおすすめします。

初期の症状や軽度のものであれば、漢方薬を服用し、
十分な休養をとることで自然と回復することが多いものです。

治療の基本は、安静にして、ゆっくり過ごす。
無理に食事はせずに、食欲にまかせて、胃腸を安静に保つ。
働き過ぎて、睡眠不足になっていないか、生活を見直す。
自分の体を見直す時期ととらえて、しっかりと体調を整えましょう。

当院でも漢方薬の相談を受け付けていますので、気軽に御相談ください。

☆それでは、今日のまとめです☆
1 夏風邪は毎年流行し、ほとんどが、自宅での安静で軽快します。
2 自宅での治療にはいくつかの漢方薬が有効です。
3 治療の基本は、安静と水分補給です。
  これまでの食事、睡眠、休息などの自分の生活を見直しましょう。

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